戦争のもう一つの様相・工作活動

民間防衛ーあらゆる危険から身をまもる

民間防衛ーあらゆる危険から身をまもる



我々が軍事的な試練を避けられるよう期待したい。近代の破壊的戦争は、それを開始した者にも被害を与えずにはおかない。だから、我々の敵が別の手段を選ぼうとする事もあり得るのだ。


昨日は「無防備地帯宣言」を皆さんに笑ってもらった。


しかし、この運動の背景には、


平和ボケと笑っているだけでは済まされない事情も垣間見える。


上記は民間防衛からの引用である。その別の手段とは何か‐。




敵は同調者を求めている


 ヨーロッパ征服を夢みる、ある国家の元首が、小さなスイスを武器で従わせるのは無駄だと判断することは、だれにも納得できる話である。


単なる宣伝の力だけでスイスをいわゆる「新秩序」の下に置くことができると思われるときに、少しばかりの成果をあげるために軍隊を動かしてみたところで、何の役に立つだろうか。


 国を内部から崩壊させるための活動は、スパイと新秩序のイデオロギーを信奉する者の秘密地下組織をつくることから始まる。


この地下組織は、最も活動的で、かつ、危険なメンバーを、国の政治上層部に潜り込ませるようとするのである。


彼らの餌食となって利用される「革新者」や「進歩主義者」なるものは、新しいものを待つ構えだけはあるが社会生活の具体的問題の解決には不慣れな知識階級の中から、目をつけられて引き入れられることが、よくあるもんだということを忘れてはならない。


 数多くの組織が、巧みに偽装して、社会的進歩とか、正義、すべての人人の福祉の追求、平和という口実のものに、いわゆる「新秩序」の思想を少しずつ宣伝していく。


この「新秩序」は、すべての社会的不平等に終止符を打つとか、世界を地上の楽園に変えるとか、文化的な仕事を重んじるとか、知識階級の耳に入りやすい美辞麗句を用いて・・・・・。


 不満な者、欺かれた者、弱い者、理解されない者、落伍した者、こういう人たちは、すべて、このような美しいことばが気に入るに違いない。


ジャーナリスト、作家、教授たちを引き入れることは、秘密組織にとって重要なことである。


彼らの言動は、せっかちに黄金時代を夢見る青年たちに対して、特に効果的であり、影響力が強いから。


 また、これらのインテリたちは、ほんとうに非合法な激しい活動はすべて避けるから、ますます多くの同調者を引きつけるに違いない。


彼らの活動は、”表現の自由”の名のもとに行われるのだ。




これを我が国の状況に当てはめてみよう。おや?と思う部分が多々あるはずだ。


「ヨーロッパ征服を東アジア征服に、小さなスイスを小さな日本」


そう変えるだけで十分である。


「社会的不平等に終止符を打つ」


「世界を地上の楽園に変える」


どこかで聞いた言い回しである。


この甘い言葉に、戦後どれだけの日本人が騙されてきたであろうか。


戦後、「情報戦」の重要性に我が国は何ら気付くことは無かった。


それをいいことに「敵」は、まんまと我が国に同調者を作る事に成功した。


我が国は「情報戦」に完全に負けたのである。


その結果は一目瞭然である。


教育、メディア、政治…国の根幹を為すべきものの殆どが、


「敵」若しくは「その同調者」に乗っ取られている。


そして…




敵はわれわれの抵抗意志を挫こうとする


そして美しい仮面をかぶった誘惑のことばを並べる


核武装反対
それはスイスにふさわしくない。


農民たち!
装甲車を諸君の土地に入れさせるな。


軍事費削減のためのイニシアティブを
これらに要する巨額の金をすべてわれわれは、大衆のための家を建てるために、各人に休暇を与えるために、未亡人、孤児および不具者の年金を上げるために、労働時間を減らすために、税金を安くするために、使わなければならない。よりよき未来に賛成!


平和のためのキリスト教者たちの大会
汝 殺すなかれ
婦人たちは、とりわけ、戦争に反対する運動をおこなわなければならない。


(平和擁護のためのグループ結成の会) 平和、平和を!




これを我が国に当てはめるならば…


日教組共産党9条の会非核都市宣言ピースボート… など挙げていくと限がない。


果たして彼らは「同調者」なのか、それとも「敵そのもの」なのか。




学校で「日本はこんな悪い事をしました」


地域で「非核宣言都市を実現しましょう(これも法律上何の効果も無い)」


国会で「自衛隊違憲だ存在自体許されない」


メディアで「平和平和平和平和平和平和…思考停止」


街頭で「右翼が街宣車に乗って…右翼って怖い(詳しくは「右翼って何?」参照)」




このように、「敵」そして「同調者」が、我々が日々暮らす間、


絶え間なくプロパガンダ(宣伝活動)を続けているのである。


昨日取り上げた「無防備地域宣言」であるが、


これもひいては戦時に我が国の防衛力に混乱を来す為のプロパガンダと見ていいだろう。


「敵」の策動に、まんまと乗せられている「同調者」が数千人規模でいる。



国民をして戦うことをあきらめさせれば、その抵抗を打ち破ることができる。



 軍は、飛行機、装甲車、訓練された軍隊を持っているが、こんなものはすべて役に立たないということを、一国の国民に納得させることができれば、火器の訓練を経ることなくして打ち破ることができる・・・・・・。




このことは、巧妙な宣伝の結果、可能となるのである。


 敗北主義−−それは猫なで声で最も崇高な感情に訴える。−−諸民族の間の協力、世界平和への献身、愛のある秩序の確立、相互扶助−−戦争、破壊、殺戮の恐怖・・・・・・。

 

そしてその結論は、時代遅れの軍備防衛は放棄しよう、ということになる。

 

新聞は、崇高な人道的感情によって勇気付けられた記事を書き立てる。

 

学校は、諸民族の間との友情を重んずべきことを教える。

 

教会は、福音書の慈愛を説く。



この宣伝は、最も尊ぶべき心の動きをも利用して、最も陰険な意図のために役立たせる。







目  を  開  い  て  真  実  を  見  よ  う 


敵  は  同  調  者  を  求  め  て  い  る!