激録!海上保安庁24時!

 
 皆さんは昨日のTBS海上保安庁24時をご覧になっただろうか。海で闘うまさに「現代の防人」たちである。
しかし、逆に「予算」「権限」海上保安庁が抱えるこの二つの問題を浮かび上がらせる番組でもあった。

 韓国からやってくる高速密漁船などに、我が国の漁民は悩まされている。それに追いつき、拿捕できる速度を持った巡視船艇が海上保安庁には少ない。SSTと呼ばれる海上保安庁に所属する特殊部隊が少数保有しているだけである。そのために密漁船に追いつけず、苦虫をつぶすような海上保安官の姿が画面には映し出されていた。

 次に権限であるが、領海侵犯を行う武装していると思われるような船舶(かつて北朝鮮の不審船がそうであったように)に対しては海上保安庁法の改正により船体射撃が可能になったが、漁船などに対しては漁業法違反などの容疑で対応をするため銃器による射撃ができない。そのため、「手投げの」警告弾(花火のようなもの)や、ショットガンを使用した催涙弾による威嚇しかできない。そのため、韓国の船舶はこちら側が攻撃しないと思っており、巡視船に対し挑発をしてくるような始末である。いくら漁船であるとはいえ、領海侵犯は我が国に対する重大な主権侵害であるのだから、命令に従わない船舶に対しては、撃沈も辞さないといった毅然とした態度が必要である。ちなみにインドネシア海軍は領海侵犯を行った中国船籍の漁船を銃撃している。http://cnn.co.jp/business/CNN200509210017.html

 我が国は島国であり、海の防衛は我が国の安全保障の最重要案件である。韓国の漁船が我が国の領海内で水産物を簒奪するようなことが日常的に続けば、我が国の漁民たちの生活は成り立たない。そして、北朝鮮のゲリラ部隊が侵入するであろうルートも、やはり海である。密漁船に対する発砲も国際法の見地からしても当然のことである。また、高速巡視船艇を導入し装備を充実させる。これらの事は、我が国の水産業を守ることにも繋がる。

 国防は、国家そのものだけではなく、経済の一翼を担う産業を守る事も、その概念の中にに含蓄するのである。